1,760円(税込)
2,310円(税込)
SOLD OUT
カンティーナ・ヴァルポリチェッラ・ネグラール ソアヴェ・クラシコ
1,980円(税込)
1,276円(税込)
1,595円(税込)
1,980円(税込)
SOLD OUT
1,650円(税込)
SOLD OUT
2,200円(税込)
1,595円(税込)
2,640円(税込)
3,630円(税込)
1,210円(税込)
SOLD OUT
2,090円(税込)
SOLD OUT

家族や仲間とお料理を囲み、わいわい賑やかな時間を楽しまれるなら、イタリアワインをおすすめします。
イタリアワインはその陽気なイメージとは裏腹に、「何を選べば良いのかわからない」とよく言われます。これはイタリアワインの種類がものすごく多いのに加え、品種もめちゃめちゃたくさんあり、しかもラベルに記載されていないことが多く、産地によって味わいが異なるばかりか、同じ地域でも生産者によって味わいが大きく異なることもあるからです。
イタリアは南北1,200kmに伸びる長靴のような形で知られていますが、国内20州の全てでワイン作りが盛んです。北部のアルプス山脈や中央部のアペニン山脈の涼しい気候の産地や、温暖で明るく青い空と海が広がる南のシチリア島まで、場所によって気候風土が全く違うので、生み出されるワインも全く違います。その上、ぶどうの種類も数えられない程の土着品種(約200種とも2000種とも言われる)があり、これまた同じ品種でも地方で呼び名が違ったりと混乱させられます。ワインの味わいも辛口から甘口まで、軽快なライトボディからどっしりフルボディまで多岐にわたっています。
イタリアワインというのはこの多様性が魅力なので、難しいことは抜きにして、イタリアを旅するようにワインも楽しんでみてはいかがでしょうか。旅先で仲間と楽しんだり、新しいことに挑戦するのも良いですし、そこで新しい出会いがあったり、発見や驚きがあったり…。誰かに決められるものではありません。
ではその旅先をどうやって決めれば良いのでしょうか。イタリアワインは法律により格付けや分類はされているのですが、法律の規格にとらわれず高品質なワインを作る生産者が数々います。(ある意味イタリア人らしい!?)ですので、格付けや生産地は一定の目安にはなりますが、イタリアワインの魅力はそれだけにとどまりません。そこでまずは基本となる代表的なワインを試していただき、そこを拠点にしてさらなる旅に出てみましょう。イタリアワインの魅力がどんどん広がります!

イタリアは大きく分けて、4つの地域に分類されます。その地域ごとに代表的なワインをご紹介します。
1) 北西部の山麓地帯
フランスやスイス、オーストリアに隣接するアルプス山脈山岳地帯で、気候も比較的涼しい。昔から狩猟によるジビエ(野生の鳥獣)を食べる地域であり、ワインもその肉に負けないような渋く力強い赤ワインが生み出されます。冬季オリンピックが開催されたトリノがあるピエモンテ州には、「イタリアワインの王様」と呼ばれる濃い色で重厚な「バローロ」や、それに比べるともう少しやわらかい「バルバレスコ」という長期熟成型の赤ワインがあります。しっかり渋い赤ワインが好きな方におすすめ。赤々しい肉と一緒にどうぞ。
「アスティ・スプマンテ」というスパークリングワインは、フレッシュな香りに果実の甘みがしっかり味わえる甘口で、アルコール度も5〜6%と低めです。アルコールにそれほど強くない方や、甘めのワインが好きな方に、またきりっと冷やして食前酒としても気軽に楽しめます。
お隣のロンバルディア州で外せないのが「フランチャコルタ」。ミラノから程近いところにある生産地で、イタリアの誇る高品質なスパークリングワインを生み出します。
フランスのシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインを「シャンパーニュ」と呼ぶように、イタリアのフランチャコルタで厳格な法律をクリアして作られるスパークリングワインのみをこのように呼びます。
コーラのように炭酸を注入するのではなくて、瓶の中でじっくりゆっくり時間をかけながら発酵して泡が出来ていくので、その泡はとても細かくなり旨みがたっぷり増幅されて、素晴らしい品質の発泡ワインになるのです。フランスのスパークリング界の横綱がシャンパーニュなら、イタリアの横綱がフランチャコルタなのです。
2) 北東部の平野部
水の都ベネチアがあるヴェネト州の産地ソアヴェは、昔から軽くさっぱりした味わいの白ワインが大量生産されており、その品質もまちまちでした。それゆえ「ソアヴェ=安いしゃばしゃばのワイン」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし実際には高品質なワインが作られており、ソアヴェ・クラシコという特定の地域で作られたものや、近年は品質にこだわる生産者が「ソアヴェ」を名乗らずに「テーブルワイン」としてイタリアを代表するような高品質のワインを生み出し、注目を集めています。柑橘系のフレッシュな香りにキリリとしたミネラルの効いた辛口の白は、和食とも相性が良いので食卓への登場回数が増えるかもしれません。
3) 中部
芸術の都として有名なフィレンツェのあるトスカーナ州は「キャンティ」や「キャンティ・クラシコ」というイタリアを代表する赤ワインの産地です。酸味がしっかりしており渋みもしっかりした、はつらつとしたジューシーな骨太の赤ワインになります。さらに、イタリアの土着品種ではなくフランスのボルドースタイル(カベルネ・ソーヴィニヨン種やメルロー種)で作るため、法律の規格外になりただの「テーブルワイン」とされるワインがあります。「スーパータスカン(スーパートスカーナ)」と呼ばれるそのワインは、世界中のワイン愛好家たちがこぞって手に入れたい銘品なのです。4) 南部
輝く太陽と温暖な気候、陽気な人々というイタリアのイメージは、ナポリの風光明媚な景観から来ていると言われますが、そのナポリがあるカンパーニア州には「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェズーヴィオ」というワインがあります。このワインは「キリストの涙」という名前で、この美しい名前の由来にはいくつか逸話があります。ナポリはかつて悪魔が天国から盗んできた町だと言われ、町は悪行で溢れていました。キリストがヴェズーヴィオ火山からこの様子を眺め、あまりの悲しさに涙を流し、この涙が落ちた場所からぶどうの木が生え、そしてワインを作ったところとても美味しいワインができたということです。それ以来この地で作られるワインは「キリストの涙」と呼ばれるようになったと言われています。特に白が有名で、柑橘系の香りにフレッシュでさわやかな味わいです。そこから内陸部の丘陵地帯に行くと「タウラージ」というワインがあります。スパイシーな香りに酸味がしっかりしていてコクがあり、渋みの力強い赤ワインを生み出します。ここは是非、上質な赤身のお肉と一緒にどうぞ。
旅の楽しみ方が一つではないように、イタリアワインの魅力は多様であり自分だけのものを見つけるのもまたその楽しみです。家族や仲間と共にワインとお料理を囲んでわいわいしながら、その魅力を存分に味わってくださいね。