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1,199円(税込)
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Q:日本で一番飲まれているワインは?
A:フランスワイン!
しかし、それは少し前までのことなのです。なぜなら2015年、チリワインがついに1番になったからです。
今やワインショップでなくてもスーパーやコンビニエンスストアでもチリワインが並んでいて、濃厚で少し甘みがあって美味しいものが簡単に手に入るようになりました。それから、お手頃なデイリーワインだけではありません。より品質にこだわったものも登場し、近年では世界的なテイスティング大会などでフランス、イタリア、アメリカの著名ワインをしのぐチリワインに、世界がその品質を認めるようになりました。現在では、三ツ星のフレンチレストランでもお料理に合わせてチリワインが楽しまれるなど、高品質なワインを生み出す産地として注目されているのです。
ではなぜチリワインはこんなに飲まれるようになったのでしょうか。
チリワインの人気の秘密
1) 選ぶのが難しくない!
例えばフランスワインでは、ブドウ品種がほとんど書かれておらず(知っている前提になっている!)、地域によって品種も味も全く違うので、生産地の特徴を知らないと好みのワインを選ぶことが難しいのです。
しかしチリワインは明確にブドウ品種が書かれているものが多く、同じ生産者でも複数の品種ごとにワインを作っているところが多いので、品種ごとに飲み比べをしたり、好みのものを見つけ出すこともできるのです。
2) すぐに楽しめる!
抜栓したてでもすぐに美味しいし(特にフランスワインの場合、開けたては酸っぱいことがある!)、「うーん、これは飲む30分前に抜栓しておけば良かったな。」なんてことは、ほとんどありません。また、「あと数年寝かせた方が美味しくなったかも。」なんて後悔する必要もありません。日照が豊かなチリで、十分に熟したブドウで作られたワインは、渋みがこなれておりすぐに楽しめるのです。
3) ヴィンテージは気にしない!
チリは毎年気候が安定しているため、他の国に比べてブドウの出来が安定しています。もちろん年によって多少の違いがあるにはありますが神経質になるほどではなく、健康なブドウに恵まれているので、どのヴィンテージでもぶれずに安定した品質のワインが作られているのです。
このように、チリワインは難しいことを考えなくても、気軽に楽しむことができるのです。さらに、2007年からの経済連携協定(EPA)によって関税が引き下げられたこともあり、価格的にも、より楽しみやすくなりました。
チリワインの美味しい秘密
1) ブドウ栽培にこれ以上ないくらい適した気候
チリのワイン産地では雨が少なく、昼は太陽がさんさんと降り注いで夜は涼しい、というワイン作りに最適な条件がそろっているのです。ですので、ブドウの病気も少なく、健康で味のバランスが取れた美味しいブドウが出来るのです。

2) 研究を重ね技術が発達
ヨーロッパでは19世紀後半にブドウの樹の病気によって、ブドウがほぼ全滅したと言われています。そこでフランスやスペインなどの生産者たちが海を渡ってワイン造りの新しい土地を求め、アメリカ大陸へとやってきました。そしてチリにもワイン作りの技術が持ち込まれ、研究を重ねワイン作りを行ってきたのです。
お好みのチリワインの見つけ方
チリは気候に恵まれていて、他の国に比べるとどのワイン産地も好条件がそろっています。となるとその味の違いは、ワイナリーの違い、つまりワインの作り方の違いにかかってきます。ですので、まずは同じ品種で生産者ごとの味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。ここではその中で外せない代表品種をご紹介します。カベルネ・ソーヴィニヨン/赤
チリのカベルネは、フランスのボルドーよりも渋みが丸くて柔らかで、濃厚で熟した果実味があふれ出るような魅力があります。しっかりした赤ワインがお好きな方は、まずは是非カベルネをお試しください。
カルメネール/赤
この品種は元々はフランスにあったものですが、フランスでは栽培がうまく行かず、日の目を見ませんでした。しかしチリに持ってきたところ、これがまたチリの気候とばっちり合ってその素晴らしさが開花し、今やチリを代表する赤ワインの品種となりました。ジューシーで濃密、自然な果実の甘みにわくわくさせられるような魅力の味わいです。チリワインを語るには、カルメネールは外せません。
シャルドネ/白
シャルドネはブドウ界のカメレオンです。元々は味の個性が少ない品種ですが、それゆえに植えられた畑や作り手の個性がしっかりワインの味に現れてくるのです。パン屋さんの味を知るにはバゲットを食べてみると一番わかる、というのと同じで、その生産者のワインを味わうにはシャルドネのワインを飲んでみることをおすすめします。
ソーヴィニヨン・ブラン/白
チリは太平洋に接する国でカジキやサーモン、エビやイカなど新鮮な魚介が豊富ですが、その代表に牡蠣があります。日本の牡蠣より小ぶりですが、クリーミーで濃厚な旨みが凝縮されています。日本では「牡蠣にはシャブリ(シャルドネ種のワイン)が合う。」というのが通説ですが、牡蠣にレモンを絞って食べるとチリのソーヴィニヨン・ブランとも驚くほど合います。レモンやグレープフルーツなどの香りがあり、ピチピチはじけるようなさわやかな味わいです。このように、チリでは魚介に合わせる白ワインはソーヴィニヨン・ブランなのです。
ここには代表的な品種を挙げましたが、その他にもチリはいろいろな種類のブドウでワインを作っています。お好きな品種で生産者同士を比べてみることで、お気に入りの生産者を見つけてくださいね。それから、その生産者のワインの中で、よりこだわったワンランク上のものへと試してみるのも楽しいでしょう。
チリは南米の国なので「陽気なラテン系」というイメージがあるかもしれません。しかし、西は太平洋、東はアンデス山脈に隔てられた細長い国で、海に囲まれた日本のように他国と隔てられた地形をしています。

だからなのか、少しシャイで勤勉な人が多く(どこか親近感を感じますね!)、ワイン作りに対しても真面目で勤勉に研究を重ねてきた結果、現在の高品質なワインを生み出しているのではないでしょうか。